機動戦士ガンダムUC(4) パラオ攻略戦 特装版(MGユニコーン武器セットつき) (角川コミックス・エース 189-4)


【評価】 平均評価: 4.0/ 総数: 15件
[5点] 福井氏の本領
私がファーストガンダムの伝説的エピソード「光る宇宙」を最初に見たのは、初回放映時だから約28年前のことになる。当時まだ小学2年生だった。そして2年後、更に解釈と描写を昇華させた「めぐりあい宇宙」を見た。それらを見たときの衝撃は、未だに言葉に出来ない。
 様々に形而上的な意味を象徴するであろう光の渦の中で邂逅するアムロとララァ。交わされた言葉の断片は、可能性と言うには余りにも茫漠としており、私は子供心にも「このアニメは、何か物凄いことを伝えようとしている」と直感すると同時に、それが何なのかを言葉にすることも明確な論理にすることも出来ず、ただひたすらに呆然としたことを、つい昨日のように記憶している。

 福井氏が、この「機動戦士ガンダムUC」を書こうとした最大の動機が、そのときに同様に感じたであろう「衝撃」、そして「示された可能性」に対して、青少年世代から現役世代となった今、何かしらの形で受け継ぎ、応えていかねばならぬという使命感に駆られてのものであったことは、様々な場での公式の発言で明らかになっている。
 前作である「終戦のローレライ」「Opローズダスト」の二作において、既に福井氏は「示された可能性」に対する強い気持ちを作品に込めてきた。この「ユニコーン」は、その二作に続く、福井文学の集大成となることだろう。(その意味では「ガンダム」だから、という理由だけで読むのは、勿体無い作品である)

 この4巻は、物語の根幹のテーマが福井節全開で語られる、前半の白眉ともいうべきクライマックスである。

 マリーダ・クルスとの刹那の邂逅と共感、バナージは「人間の可能性」を叫ぶ。アムロ・レイやカミーユ・ビダンが見たように、或いは折笠征人や丹原朋希が見たように、バナージが見たものも又、刹那の可能性に過ぎない。バナージも、その刹那であることの悲しさを一面ではわかっている。
 しかし、マリーダの優しさはバナージに希望を残す。「”それでも”って言えるお前は、いいと思うよ・・・」
 それが儚い「パンドラの箱」の希望であったとしても、ミネバ〜オードリーのエメラルド色の瞳と再びめぐりあう為に、バナージの旅は続くのであろう。

 この4巻では久しぶりに、「川の深さ」以来「亡国のイージス」「終戦のローレライ」「Opローズダスト」のクライマックスで常に味わってきた”福井節の熱”を、バナージがミネバに感じた”熱”のように、熱く感じることが出来て幸福な気持ちになった。
 しかし、まだ最後のクライマックスではないからか、「終戦のローレライ」の最後で、伊507の歌声を聴きながら涙が止まらず、泣きながら読み耽ったような心地までには至らなかった。是非、このユニコーンでも、過去の長編で涙と共に感じさせてくれた”熱い”クライマックスを描いて欲しいと切に願う次第である。
(2008-05-30)
[5点] かい
MGのパーツ欲しさに買うのもあり。
しかし、小説も読んでみ、ほんまにオモロいから。 (2008-05-29)
[4点] なんで安彦氏じゃないの?
バンダイの策略に躍らされてたまるかと思いつつ結局買ってしまいました。ユニコーンの出来がいいのでガトリング目当てで買って、ついでに小説もこれを期に揃えようと思ったのですが…なんで安彦氏じゃないの?と言う訳で小説はまだ読んでません。
最後に、シールドはガトリングに装着出来るようです。これでフル装備もOK! (2008-05-21)
[5点] 福井節炸裂!
来ました福井節!バナージのリディへの台詞に持ってかれました。
実は3巻までにちょっとストレスがたまっていました。ここまで「活躍」といえるような見せ場がなかったバナージとリディ。それから過去作品のシーンをなぞる際の微妙なわざとらしさ。胸躍りつつもあざといような気がしていました。
でもそんな思いもあの台詞に全部すっ飛ばされました。これぞ福井作品!しかもガンダム!
ラプラスの謎やフロンタルの謎、もしやアンジェロってば...なの?そしてマリーダは..なんてことなども含めますます今後が楽しみになりました!
おまけにデルタプラス(もちろん完全変形!)やリゼル(もちろん完全変形!)のプラモデルも欲しくなりました! (2008-05-17)
[5点] 相変わらず熱いぞ
相変わらず熱い福井節が炸裂しています。
想像を上回る悲し過ぎるマリーダの過去も、縛られた血筋を払拭しようともがくリディも、目が離せない展開です。
挿絵やら特装やら気に要らない方も往々居るようですが、正統なる宇宙世紀を継承してくれた福井氏には屈服するしかありません。

5/10有隣堂の福井氏サイン会には仕事をほっぽらかして馳せ参じます(笑)

追伸
サイン会行って来ました。福井氏に会えて感激しましたが、サインに描いてくれるハロが…
天は二物を与えずって感じです(笑) (2008-05-07)
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